· 

頭痛の中で最も多いとされる緊張型頭痛

頭痛の分類は原因や病態により多数ありますが、最も多いとされるのが緊張型頭痛です。

これは頭部周囲の筋肉が、肉体的・精神的ストレスにより緊張し血行不良をおこし、痛みを感じる神経が刺激されることでおこる頭痛です。

頭部周囲の筋肉には首や肩、背中の筋肉も含まれるので、肩コリや首コリ、背中の痛みも緊張型頭痛に強く影響します。

長時間のパソコンやデスクワークは、血行不良をおこし、それによって現れたコリや痛みを避けるためにさらに悪い姿勢を無意識のうちにとってしまいます。

そして習慣的な姿勢の悪さが、せぼねのズレを生み、ズレたせぼねが神経を圧迫して頭痛を引き起こします。

 

筋緊張を緩めるために、ゆっくり入浴して温めたり、体操やストレッチ運動を行うことは有効です。冬の寒い時期には首の後ろ、背中の部分に使い捨てカイロを貼るのも良いですね。

 

しかし、せぼねのズレが起こってしまった場合、筋緊張が改善したからといって、ずれた骨が元通りの正しい位置に戻ってくれるとは限りません。ずれたままになってしまうことが多いのです。

 

下の写真は首の骨(頸椎:けいつい)の模型で前方から見ています。一番上に頭蓋骨の一部があり、その下に7個の骨(白い部分)と、その間の薄い黄色の椎間板、骨と骨との間から左右に突き出している濃い黄色の部分が神経です。そして、赤いチューブのようなものは椎骨動脈という血管ですが、血管自体も痛みを感じる神経が分布しているため、せぼねのズレが血管を圧迫してしまうと脈を打つような頭痛として現れることがあります。

頭痛を改善するために、鎮痛剤を服用を考える方がいると思いますが、鎮痛剤は交感神経の働きを高めることで痛みを感じにくい状態をつくりますが、血行は悪くなります。鎮痛剤はあくまでも症状を抑えようとするものであり、根本的な原因を取り除くためのものではありません。

 

一時的な鎮痛効果は期待できるものの薬の効果が切れると痛みは再発し、連用するにつれて薬効は薄れてくるので薬の量が増えてしまいます。逆に連用しすぎると『薬剤乱用頭痛』を起こす危険性が高まります。

 

緊張性頭痛が、ストレスによる頭部周辺筋肉の血行不良が原因で起こっているものなら、ストレスを取り除くことが最も大切なことです。根本的な原因を解決せずに単に痛みを感じにくくするのは、ストレスの上にストレスを重ねることであり、症状を悪化させることになります。

 

血行不良が増すことで筋緊張をより強くし、筋肉内には疲労物質が溜まり、それが神経を刺激することで症状が悪化するという悪循環です。当然のことですが、より大きな骨のズレをきたす可能性が高まります。

 

解決のためには、鎮痛剤に頼ることなく、先ずは体を休めてストレスを減らし、血行改善に努め、骨のズレがあればそれは手技によって矯正することが大切です。