坐骨神経痛でお悩みの方へ
コラム
☑腰からお尻にかけてうずくような痛みが続いている
☑椅子に座っていても、腰からお尻、太もも、ふくらはぎまで鈍く痛む
☑少し歩くと太ももからふくらはぎにかけて痛みが出てきて歩きにくい
☑夜寝ていてもお尻から太ももにかけて何となく痛む
☑歩いていると、片方の足(脚)だけがとても疲れやすい
このような痛みで病院に行き、診察を受ければ『坐骨神経痛』と診断される可能性があります。
お尻から太ももの後ろ側、ふくらはぎにかけて坐骨神経という太くて長い神経が通っているのですが、この神経が圧迫や炎症という刺激を受けて現れる痛みを坐骨神経痛といいます。しかし、これは症状を表す名称で、病名ではありません。
坐骨神経痛は、下の写真で示すような部分に痛みが出てきます。
原因となる疾患は次のようなものがあります。
●腰椎椎間板ヘルニア(ようついついかんばん)
●腰椎脊柱管狭窄症(ようついせきちゅうかんきょうさくしょう)
●梨状筋症候群(りじょうきんしょうこうぐん)
●坐骨神経への圧迫
●腰椎すべり症など
原因が特定できる(診断名がつく)疾患の中で最も多いのが、腰部椎間板ヘルニアで90%を占めます。しかし診断名がつけられない坐骨神経痛も多数あります。
☆症状が強い時には、横になっているのも辛く、夜も寝られないということもあります。
☆痛みがあることで、椅子に座っている時、立っている時など身体を真っ直ぐに伸ばしていられないことから疼痛性側弯(とうつうせいそくわん)になる場合もあります。
ここで、腰椎椎間板ヘルニアについて分かりやすく説明しますね。
脊柱の構造は下図のようになっています。
骨と骨とが重なり、その間に椎間板と呼ばれるクッションの役割を果たす組織があります。椎間板によって上下の骨同士の間隔が保たれ、その間を神経がとおっています。
下図のように椎間板のほぼ中央には、髄核(ずいかく)と呼ばれるゼリー状の組織があります。少なめのあんこが入った大福もちをイメージしてください。
この髄核が、日々の脊柱にかかる負荷によって次第に後方に押しやられ、やがて神経の通路に飛び出すようになってしまいます。
下の写真が椎間板ヘルニアです。赤く飛び出しているのが髄核です。
【治療】
整形外科の治療では、先ず保存療法(手術以外の鎮痛剤、温熱療法、牽引療法、神経ブロック療法など)を行い、それでも症状の改善が見られない時には手術を考慮するということです。
ただ、エックス線検査による画像で椎間板ヘルニアが認められても、坐骨神経痛やしびれ等の症状がでないケースもあります。
腰部椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症ではなく『腰椎のずれ』が坐骨神経痛の原因だったというケースは少なくありません。【柔道整復 創健堂】では、痛みを感じない独自の矯正療法で、このずれを矯正し症状を改善を図ります。
X線検査により椎間板ヘルニアのあることが分かった場合でも、その痛みがヘルニアによるものと決め付けてしまうのは、必ずしも正しいと言えないというのが、私の経験的な意見です。椎間板ヘルニアと診断され手術を受けたけれど、痛みは改善しなかったというケースは少なからずあります。
できる限り保存療法で改善を図るように心がけて下さいね。ただし、保存療法といっても消炎鎮痛剤を継続的に使うのはよくありません。
消炎鎮痛剤は、貼り薬・飲み薬・塗り薬のどれでも、交感神経を昂らせ、血流を抑制してしまいます。血流が悪くなれば、治癒力が低下します。
ゆっくりお風呂に入って、温めることをお勧めします。
どの様な方法が最適なのかお悩みでしたら、いつでも気軽にご相談ください。